敬語
日本の敬語には三種類ある。話し手の聴き手に対する敬語と、話の 主題の中の人物に対して敬意を表す敬語と、自分が遜ることによっ て、聞き手に対して敬意を示す敬語の三つだ。(A)「雨が降る」 という表現を「雨が降ります」とすれば、聞き手に対して話し手が 敬意を払うことになる。
この敬語では「先生が来る」(B)文は「先生が来ます」となる が、先生に対する敬意は込められていない。これを「先生が来られ る{いらっしゃる}」とすれば、先生に対する敬意は示されるが、 聞き手に対する敬意は込められない。「先生が来られます{いらっ しゃいます}」とすれば、両者に対する敬意がしめされるわけだ。
三番目の遜る敬語は自分の妻を「愚妻」と言ったり、人に贈る物を 「つまらないもの」と呼んだりすることにより、相手を高める方法 だ。
日本語の敬語で一番面倒なものは、人称代名詞を含めた呼び方だ。 「わたし」を「僕」といい、「あなた」を「君」「おまえ」という ように、何十種類もの人称代名詞がある。(C)自分より上位者を 呼ぶときは、地位や役職名を使い、下位者を呼ぶときは、代名詞や その人の名前を呼ぶという約束も厳しく守られている。「社長・お 父さん・先生」はそれぞれその人を呼ぶときに使う(D)、社長が 部長を「社員」と呼んだり、父親が子供を「息子」と呼ぶことはな い。
(E)、最近は次第に敬語が簡略化されてきており、昔のような厳 しい用法は少なくなってきている。
次の言葉を選んで(A)---(E)の括弧に入れなさい。
(また;けれども;ただ;たとえば;という)
(A)
次の言葉を選んで(A)---(E)の括弧に入れなさい。
(また;けれども;ただ;たとえば;という)
(B)
次の言葉を選んで(A)---(E)の括弧に入れなさい。
(また;けれども;ただ;たとえば;という)
(C)
次の言葉を選んで(A)---(E)の括弧に入れなさい。
(また;けれども;ただ;たとえば;という)
(D)
次の言葉を選んで(A)---(E)の括弧に入れなさい。
(また;けれども;ただ;たとえば;という)
(E)
次の質問に答えなさい。
日本語の敬語には三種類があるが、それぞれ示しなさい。
次の質問に答えなさい。
「先生が来ます」という文は誰に対する敬意が込められるか。
次の質問に答えなさい。
「御嬢さん」とは敬語のどちらに属されるか。
次の質問に答えなさい。
前文にはどの文が聞き手に対する敬意は込められないか。
次の質問に答えなさい。
社長は「部長」をどう呼ぶか。