单选题
問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1?2?3?4から一つ選びなさい。
(1)カナダの作曲家シェーファーは、音環境をサウンドスケープという視点から捉(とら)えること
を(注1)提唱(ていしょう)し、運動を展開している。サウンドスケープは“音の風景”と訳すことができ
るだろうが、これは、都市空間をはじめ、あらゆる環境の中で不愉快な雑音が我々の生活
を害するようになった現在、音環境を含めて生活のすべての面で快適性を高めたいという
社会的(注2)ニーズの表れであろう。
日常生活を妨げる音をできるだけ防止するために、その場?時間?状況に応じて適切な
環境音楽が流されている。環境音楽は、快適性を音環境の中に取り入れたものといえる。
現代の文明は騒音をますます増大させているが、同時に最新の技術によって発生騒音を少
なくする努力も大いになされるだろう。
しかしながら、我々は生活の中で、環境音楽と考えてかえって不必要な音や音楽を流し
すぎていないだろうか。いや、たれ流しているといってもいいぐらいだ。ドイツの大指揮
家カール?ベームは、筆者も何回となく来日の折に聴(き)いているが、ある時東京のデパート
のエレベーターに乗り、そこに流れていたドイツの古典音楽を聞いて非常に憤慨したそう
である。(注3)いとも安易にクラシック音楽が東京の町中に氾濫(はんらん)していることにベームは(注
4)業(ごう)を煮やしたのだろう。遠山一行(とおやまかずゆき)さんのような批評家がいう、「クラシック音楽は他者
との出会い」という(注5)厳しいストイックな見方と現実は大きく違ってしまい、我々はあ
まりに(注6)イージーに音楽を氾濫させていると筆者は思う。そして、それが非常に商業主
義と結びついていることが多いと筆者は(注7)危惧(きぐ)しているのである。
(江口文陽?尾形圭子?須藤賢一『生活環境論』による)
(注1)提唱(ていしょう)する:自分の意見や考えを人々に示して呼びかける
(注2)ニーズ:必要性
(注3)いとも:大変、非常に
(注4)業(ごう)を煮やす:思うように行かず、腹を立てる
(注5)ストイックな:欲求や楽しみをあえて抑える様子
(注6)イージーに:安易に
(注7)危惧(きぐ)する:心配する
单选题
カナダの作曲家シェーファーの展開する運動とはどのような運動か。
单选题
本文によると、環境音楽とはどのようなものか。
单选题
「厳しいストイックな見方」とはどのような見方と考えられるか。
单选题
筆者はこの文章を通して何を批判しようとしているのか。