[四]
空は 青いに決ま っ ている 。 し かし 、 こ のひどく 単純な感動。 …… わたし は 思う 。 そんな人間の自然への喜び、 それを今日、 たと え何歳になっ ても 、 感じ 続ける べき だ。
と こ ろで、 いつの時代から か、 人間は 、 いや大人ども は 、 晴れた朝に無感動なのだ。 し かし 、 だれでも 、 も う 一度、 無心に空をふり 仰いで見る と いい。 する と 、 ああ空が青かっ た、 と いう こ と に驚く 。 そう いう 無邪気な感動こ そ、 人間生命にと っ て貴重だ。 空を曇り なく 見る 目、 心に人間の誇り が拡充さ れてゆく 。
大自然ばかり では ない。 他人を型には め込んでし ま わず、 自分の生き る 膨ら みと し て、 いつも 積極的に見返せば、 思わぬ新鮮な人間像を発見する に違いない。
他を発見する と いう こ と は 、 自分自身を発見する こ と である し 、 ま た、 他は 発見さ れる こ と によ っ て新し い自己に目覚める 。 と も ども に(一起) 深ま る のである 。
例えば芸術の天地は 、 そのエッ センス(本质) だ。 だれでも があたり ま えのこ と と し て見過ごし ている 世界に目を凝ら し 、 瞬間瞬間に発見し 、 驚き をひら いてゆく 。 それが芸術の役割である 。 科学だっ て、 対象の世界こ そ違う が、 同様に( ア ) によ っ て発展し ていく 。
繰り 返し ていう 。 素朴に、 無邪気に、 幼児のよ う な目をみは ら (瞪大眼睛) なければ、 世界は 膨ら ま ない。 そのよ う な純粋さ は 、 当然、 行動にも なければなら ないは ずだ。 だがこ の場合は 、 ま っ たく 条件が違う のである 。
空は 青い。 ―― それは 、 自分の心で確かめる 。 だから 、 自分で目隠し し ている 目の前のべ一ル(面纱) をと り 払えばいいのだ。 感覚の世界では 、 こ のこ と は 直接的だ。
と こ ろが、 人が純粋な行動をと ろう と すれば、 瞬間瞬間に阻ま れる 。 こ の社会においては 、 あら ゆる 行動が規制さ れている から だ。 それを守ら なければ、 生活し てゆけない。 人生は すみから すみま で(每一个细节) 、 こ ま ごま (琐碎) と し た枠の中に閉じ 込めら れている 。 し かも 、 互いがさ ら にそれを狭め合っ ている のだ。
法律・常識・風俗・し き たり 。 人間世界は 譲歩し なければなら ない約束ごと ばかり だ。 それは だれでも が守る 。 し かし そんなも の、 ( イ ) から 見れば非本質的であり 、 皮相なアク シデント (意外事件) だ。
と こ ろがみんな、 義務的に守ら なければなら ないも ののほう を道徳だと 思い込んでいる 。 大ま ちがいだ。 も っ と も 、 古い道徳観の多く がそうだっ たのだが。 人間にと っ て、 それを守ら ない意志のほう が本質的であり 、 モラル(道德) なのだ。
…… ( ウ ) のよ う な、 そう いう 純枠な世界、 行動。 それを阻むよ う なすべては 、 人間にと っ て本来では ない。 侮蔑である 。 純粋な人間は 、 だから 猛烈な矛盾の中に行き ぬかねばなら ない。 ルールを守る 、 と 同時にそれを退ける 意志によ っ て。 おれは それを守る が、 し かし 従う のでは ない、 と いう 抵抗を持続さ せ、 いつでも そのよ う な、 大ら かで激し い心を、 人間的な誇り と し ても つべき だ。
(岡本太郎「青空」 よ り )
文中に「と も ども に深ま る のである 」 と いう 文がある が、 何が「と も ども に深ま る のである 」 のか。
答案为上句的: 「他は 発見さ れる こ と によ っ て新し い自己に目覚める 」 意为: 在发现他人的时候我们也更加认识了自己。
文中の( ア ) ( イ ) ( ウ ) のと こ ろにそれぞれ何を入ればいいのか。
文中讲到科学与艺术同样需要发现的眼睛, 用发现的眼睛去探索新鲜事物。 因此( ア ) 处应填入「新鮮な目」 。 所以此题选择 B 。
こ こ の「そんなも の」 と は どう いう こ と 。
「そんなも の」 指的就是上句的「法律・常識・風俗・し き たり 」 。
筆者の考えに合わないのは どれか。
B 项与文章最后部分的内容: 「おれは それを守る が、 し かし 従う のでは ない、 と いう 抵抗を持続さ せ、 いつでも そのよ う な、 大ら かで激し い心を、 人間的な誇り と し ても つべき だ」 不符。
こ のエッ セイ の題と し て、 最も 適当なも のは 次のどれか。
文章主要是倡导我们应该保持一双纯净的眼睛。 能看透一切更加理性。 因此 C 项最符合题意。