阅读理解

[四]

  恥ずかしいことながら、地球の形を球ではなくて、たとえばみかんのような形として理解していたわたしは、—— そのことを、常識的には球形と考えられているが、それは幼稚な考えであって学問的に正確に言うとボールではなくてみかん型だという形で受け取っていたわたしは —— たいへんなシュックを受けた

  しかし、わたしと同じように、地球の形について学問的に正しい事実を完全に間違った形で受け取り、しかもその間違いを学問的に正確に言うという形で確信している例は、今でも案外多い。人をつかまえて聞いてみると、そろいもそろってみかん党である。中には高名の学者もある。高校生であるわたしの娘もそうであって、教科書を持ち出してわたしの言葉を否定する彼女に、間違いを——事実の間違いではなくて、事実の受け取り方の間違いを——正すためには、30年以上の中谷博士の文章を読んで聞かせることが必要であった。

  試みに手元の「理科年表」で数字を当たってみると、エベレスト(珠穆朗玛峰)の高さは1943年版で8872m、73年版で8848m。……そして赤道半径と極半径も、6378.3880kmと6356.9119kmから、6378.160kmと6356.775kmへとそれぞれ変わっている。これらの数字の意味や性格や根拠についてわたしは知らない。ともかく、挙げられた数値のこの変化の背後には、30年間における諸学問のたいへんな——気の遠くなるような、そして、その努力の跡の一つ一つをたどることは、我々に学問の妙味を十分楽しませてくれるであろうような——深化と協力があっらに相違ない。しかしそれにもかかわらず、巧みに、そのねらいとするところからすれば極めて正確に、大ざっぱな数字を用いたこの文章の趣旨には、本質的な点では訂正を要する所がない

  読み返しながらわたしはこういう学問の深化の跡を味わい得る能力を持ちたいと思い、それはもう手遅くれであるから少なくともこれからの人には持ってほしいと心から強く思った。しかしそれにもましてわたしの関心を強く引いたのは、30年前のこの文章が今でも有効に啓蒙の意味を持っているという事実、( ア )、本来正確な事実であるところのものが、受け取りようによって完全に正しくない像の形成に結果する危険を持っている、という事実である。

  地球の形は完全な球ではないという真理は、教育の普及によって、30年後の今では——中学生ではなく——小学生さえにも常識になっている。しかし、その正しいはずの知識の普及は、みかん党はの一億総加入という形になってはいないだろうか。恐ろしい話である。

单选题

文中に「たいへんなシュックを受けた」とあるが、それはなぜか。

【正确答案】 D
【答案解析】
单选题

文中の「そう」は何を指すか。

【正确答案】 C
【答案解析】
单选题

文中に「この文章の趣旨には、……訂正を要する所がない」とあるが、それはなぜか。

【正确答案】 D
【答案解析】
单选题

文中の( ア )に入れるものはどれか。

【正确答案】 D
【答案解析】
单选题

この文章の内容に合っているものはどれか。

【正确答案】 C
【答案解析】