单选题
私は昨春高校を卒業した二人の娘がいる。姉は大学受験に失敗して現在予備校生。妹の方は就職している。姉は小さいころから勉強が得意だが、妹は勉強は苦手だった。だが二人とも心の優しい子に育ってたと私は思っている。 先日、久しく顔を見せていない夫の弟が尋ねて来た。私と娘二人で迎え、にきやかに談笑していたが、途中から【(61)話の「注」雲ゆきがあやしくなってきた】。義弟がいやに姉の方にからむのだ。 「女なのに大学なんかに行ってどうするんだ。【(62)学歴のある人間にろくなやつはいない】。」 「注」気まずい空気を取り除くように妹は「おじさん、夕食にしよう。カレーがあるのよ。」と準備のために席を立った。昼の間に姉が久しぶりに会うおじさんのために作ったカレーである。カレーを口に運んだ義弟は「やっぱり勉強はできなくても、気立てのいい子の作った料理はおいしいなあ」と言った。カレーは妹が作ったもの思いこんでいたのだ。姉は【(63)「ごめんなさい。」と席を外し、台所で泣いていた】。彼女の心はズタズタに傷つけられてしまった。 義弟は中卒で苦労して生きてきた人間である。今までに学歴のある人間に何度も傷つけられてきたことだろう。一年以上も会っていない姪に「女のくせに、ロボットのように勉強ばかりしている。」といって、自分の劣等感をぶつけたのではないだろうか。 (64)姉の浪人が決定してから、励ましに来てくれた親類の方々話の内容も「私は学歴はないけれど、人間性だけはある。」という。最後には女の学歴の批判で終わる。みんな、女で浪人という表面ばかり見て、教師希望という目的意識を持った娘の内側を理解してくれる人はいなかった。 注: 雲ゆき:云的移动情况;61、「話の雲ゆきがあやしくなってきた」とあるが、どういうことか。