完形填空次の文章を読んで、1~ 20 の問いに答えなさい。答えは選択肢 [A][B][C][D] からもっとも適切なものを1つ選びなさい。松の樹に囲まれた家の中に住んでいても松の樹の根が地中でどうなっているかはあ まり考えてみたことがなかった。美しい赤褐色の幹や、わりに色の浅い清らかな緑の 葉が、永いなじみである松の樹の全体であるような(1)。雨が降ると幹の色は しっとりと落ちついた潤いのある鮮やかさを(2)。緑の葉は涙に濡れたような 可愛らしい色艶を(3)。雨のあとで太陽が輝き出すと、早朝のような爽やかな 気分が、樹の色や光の内に漂うて、いかにも朗らかな生の喜びがそこに躍っているよ うに感じられる。時々かわいい小鳥の群れが(4)声で囀り交わして、緑の葉の 間を楽しそうに往き来する。――それ(5)私の親しい松の樹であった。ところが、ある時、私は松の樹の生い育った小高い砂山を崩している所(6) 足を止めて、砂のなかに深く入り込んだ複雑な根を見まもることができた。地上と地 下の姿が何とひどく相違している(7)であろう。一本の幹と、簡素に並んだ枝 と、楽しそうに葉先をそろえた針葉と、――それに比べて地下の根は、戦い、もがき、 苦しみ、精いっぱいの努力を(8)ように、枝から枝と分かれて、乱れた女の髪 のごとく、地上の枝幹の総量よりも多いと思われる太い根細い根の無数をもって、一 斉に大地に抱きついている。私はこのような根が地下にあることを知ってはいた。しかしそれを目の前にまざま ざと見たときには、思わず驚異の情に打たれぬわけにはいかなかった。私は永いなじ みの間に、このような地下の苦しみが不断に彼らにあることを、一度も自分の心臓で 感じたことがなかったのである。彼の苦しみの声を聞いたのは、時折に吹く烈風の際 であった。彼の苦しそうな顔を見たのは、湿りのない炎熱の日が一月以上も続いた後 であった。しかしその叫び声やしおれた顔も、その機会さえ過ぎれば、すぐに元の快 活に帰って苦しみの痕を(9)あとへ残さない。しかも彼らは、我々の眼に秘め られた地下の営みを、一日も怠ったことがないのであった。あの美しい幹も葉も、五 月の風に吹かれて飛ぶ緑の花粉も、実はこのような苦労の上に(10)可能なので あった。この時以来私は松の樹だけではなく、(11)植物に心から親しみを感ずるよう になった。彼らは我々(12)生きているのである。それは誰でも知っていること だが、私には新 しい事実としか思えなかった。(1)~(12)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。
翻译题次の文章の下線のついた部分を中国語に訳しなさい。誰でも心配するのは、自分にパソコンの適性があるかないかということである。こ れほど愚問と思える質問もないが、だが初めは誰でも心配になるものだ。【B1】.およそ文科系とか理科系という分け方もかなりの部分は思い込みによるものが あるのではないかと思うことが多い。自分は文学志望であるとか、自分は音楽志望 であるとか、自分は技術者志望であるとか、学生は誇らしげに言うのをよく聞く。 【B2】. 社会人に対しては礼儀を欠くからできないけれど、学生になぜそう思うのかと尋 ねてみることがある。するとたいがいは、第三者にとっては理由ともいえない理由で あることが多い。曰く、小学生のころ作文が上手だと先生に褒められた。曰く、中学生のころ、ブラ スバンド(管乐队)でリーダーだった。曰く、小さいころ、ラジオを作って親と先生に褒 められ、あなたは技術者向きといわれた。【B3】. そんな些細なことが人の一生を左右す るのかと、唖然とするくらいである。作文だって、ブラスバンドだって、ラジオだっ て親や周囲の先生が陰ながら援助したに決まっているのである。しかし、恐ろしいの は、そうして醸成された錯覚が本物となっていくことである。パソコンに適性があるかないかにいたっては、愚問に過ぎて悲しくなってしまう。 自分はパソコンが得意だとか、パソコンが上手だと周囲の人が褒めてくれることは大切である。なんとなくそういう気持ちになってしまう。【B4】. そうしていつの間にか自 分はパソコンのために生まれ、パソコンともに生き、パソコンとともに死ぬのだとい う人種を作り上げていくのである。どう考えても、適性というものなどありえない。ただし好き嫌いはあるだろう。好みの問題は神様だって手のつけられない問題であ る。【B5】. しかし、この好き嫌いというやつもよく見ていると、頭が硬化してきて新し いものに対する旺盛な知識欲が弱まったり、ある程度世の中で成功していて、確立し た自分の生活に変化の起きることを好まないということに起因する場合かあるようで ある。
翻译题次の文章の下線のついた部分を中国語に訳しなさい。今、環境問題が急にクローズアップされてきた。【B1】友人が今から30年ほど前に、「今に東京はゴミで埋まってしまうから、皆で気 をつけるべきだ」とか「このままでいくと地球の緑はなくなってしまい、人間はもち ろん、地球上には生命体が棲めなくなる」と言っていたときは、「何て大げさなやつ だ」と私は思っていた。それが公害問題で一気に脚光を浴び、少し私も注目すること になった。【B2】その後、石油資源が涸れる心配が出、そして自動車の排気ガスで大気が侵され たりして、温暖化へとひたすら人間が住むに適さない地球の状況が出てきた。その友 人は一貫してこの問題をやってきたので、かなり有名になっている。私は古代を專門 としているせいか、そうした人たちに比べると実感は薄いと反省している。【B3】どうして国連が乗り出すほど地球規模で環境問題が語られるようになったのだ ろうか。もちろんこのままで行くと、近い将来地球上に人は住めなくなる危機感から であろうか、どうもよく見ていると、それを予感して、叫んでいるのは発展途上国で はなく、先進国が中心になっているように見える。これは先進国のエゴだと発展途上 国の人たちは思っているのではないだろうか。自分たちもういいとこまで開発したか ら、この辺でやめようといっているので、私たちはこれからなのにずるいと思ってい るのではないだろうか。【B4】もちろんこの世の中、何でもかんでも平等、公平である必要はないだろうが、 ここのところを原点に考えていかないと、いくら国連規模で考えたって、宣言したっ て何の効果もないに違いない。【B5】あるところで環境問題を考えるシンポジウムがあった。私までも呼ばれて出席したのだが、そこでNGOのほうが「環境問題はみなさん一人一人の問題です。生活の 中でできることからやっていきましょう」と発言された。まったくそのとおりであろ うと思うが、そのシンポジウムが開かれた都市の人口は40万人いるのに、その会場へ 集まった人は500人しかなかった。もちろん運動というのはそういった末端からやっ ていくものなのだが、その会場へ來た人はきっと、すでにそういった問題意識を持っ て実行しているからそこへやってきたのだろうと思う。
翻译题【B1】.都市の近代化にし たがっ て、 北京の古い建築様式•四合院が、 だんだんと姿を消し ていま す。 明、 清の時代に誕生し 、 当時は、 庶民たちの住ま いと して広く 一般的に見ら れた四合院は、 いま 、 都心の一部地区でし か見ら れないよ う になっ ていま す。 ま たわずかに保存さ れた四合院も 風化によ っ て、 ま た住民の不注意によ っ て壊れるこ と も あり 、 昔のま ま 残っ ているも のは、 数少なく なっ ていま す。故宫が皇帝のも のだと すれば、 四合院は庶民の住宅です。 かつて、 故宮と 並んで北京の建築物の代表格と なっ ていた四合院に、 様々 な「飾り 」 があること はご存知でし ょ う か。ま ず、 【B2】. 四合院の入り 口に、 「門坎」 と 呼ばれる敷居(门槛) のよ う なも のがあり ま す。 日本では、 木製のも のが多いよ う ですが、 北京の四合院は木だけでなく 、 石製のも のも あり ま す。 ま た、 昔は馬車が主な乗り 物でし たから 、 その出入り に便利なよ う に、 一部の四合院には、 「門坎」 を門に固定せず、 移動可能なも のにし ていると こ ろも あり ま す。そし て、 【B3】. 人々 の考えでは、 こ の「門坎」 は内と 外を区切る境界線と いう だけでなく 、 妖怪などを寄せ付けないための“縁起物(吉祥物) ” にも なっ ていま す。 ですから 、 門を出る時、 「門坎丨 を踏んではいけま せん。 ま たいで越えるのです。 こ れも 日本と 同じ です。 ま た、 お客さ んを送ると き の礼儀とし て、 お客さ んを「門坎」 の外ま で見送り ま す。次、 おなじ みの「門ト ン(门墩) 」 です。 こ れは門扉の回転軸を支える土台で、 大理石で作っ たも のが多いです。 形は、 その多く が獅子、 虎、 太鼓、 箱などに彫刻さ れていま す。【B4】. 昔、 獅子や虎は「野獣の王」 と さ れ、 昔の人は、 それら の動物で家を守るこ と を考え、 「門ト ン」 を獅子や虎の形に作っ たそう です。 ま た、 太鼓や箱の形をし たも のも あり 、 その上に家紋のよ う なも のが刻ま れていま す。 こ れは四合院の主人の社会的地位を表すも ので、 縁起のいいも のと さ れてき ま した。門をく ぐっ て見えるのは、 庭の風景ではなく 、 目隠し の塀・ 「影壁」 です。いろいろな塑像がはめ込ま れた塀は、 魔よ けのほか、 庭の中を直接見ら れるのを避けるため、 置かれたも のですが、 今では、 鬼ごっ こ など、 子供たちの遊び道具と なっ てし ま いま し た。【B5】. 昔、 四合院を建てる時、 こ れら の飾り 物は欠けてはなら ないも のと さ れていま し た。 一つ一つには、 それぞれの由来があり ま すが、 「吉を祈り 、 福を求める」 と いう 人々 の願いは共通し ていま す。 昔の北京の民俗風習が体現される四合院。 中国の伝統ある文化を理解するには、 四合院を見物し ながら 、その飾り に目を向けてみるのも いいかも し れま せん。
翻译题次の文章の下線のついた部分を中国語に訳しなさい。われわれは土地の上に生活している。住んでいる建物も土地の上にあり、土地の上 を往き来している。もっとも、空を飛び海をわたるときもあるが、ゆきつくところは 土地のある地点である。【B1】農業や林業のような第一次産業はもとよりその他の資本 制企業も、とくに建設業とかいわゆる開発事業などは土地を対象として成り立ってお り、住居を得るためにも土地の存在が前提となる。【B2】このようにわれわれにとって 土地は不可欠の存在で、あたかも空気や水と同じくらい重要であるが、空気や水とは 異なり固定しかつ限定された自然物である。人間の労働の生産物でないにもかかわら ず、莫大な財産的価値をもって取引されている。【B3】土地が取引の対象となるのは土地が私的所有の対象となっているからだ、と説 明されるが、何よりもはかりしれない使用価値を有し、かつ有限だからであろう。使 用価値が全くないとはいえないまでもきわめて低い、沙漠や不毛の地はそのままでは 取引の対象とはならないであろう。日本では、とりわけ土地所有に対する執着が強く、土地所有権が強力な権利となり、 その価格 ( 地価 ) も高い。その理由は、人口に比して土地面積がせまいこともさりな がら、土地が肥沃で、しかも水田農耕民族社会であるからであろう。遊牧民においては土地の個人所有欲ははじめからなく、草を求める牧畜民族もそれ ほど土地所有に執着はない。しかし、日本人にとっては土地は自然物そのものではな い。第一、宅地は整地という労働が加わっているし、水田は苦心して肥培管理し、畑 は開墾し、また山林原野といえども下草刈り、雑草とりをしてきた土地で、いずれも 先祖代々培ってきた土地なのてある。しかもこの下草刈りとか雑草とりなどをしなけ ればならないということが重要なのである。「雑草も生えぬ」ところではこのような ことはなく、雑木や雑草が生い茂るのはそれだけ地味が肥沃だからである。又それだ からこそ良い水が得られるのである。このように日本人にとって日本の土地は貴重な財産であり資源である。【B4】「美し い自然」というが、それを提供してくれるのは土地である。われわれはこの資源をで きるかぎり有効に、かつ美しさをそなえたまま利用しなければならない。それにもか かわらず、列島開発に名をかりた開発事業という名の土地破壊がいかに進んでいることか。もともと雑木林は雨水を地下に浸透させ、水田は一定量の保水をすることに よって、水害を調整するとともに地下水を貯留させていた。【B5】その雑木林がゴルフ 場になり水田が無計画に宅地になると、水害が生じやすくなるとともに地下水が貯留 されなくなってくる。そのような結果をもたらす濫開発が今日なお行なわれており、 われわれはここで真剣に考えなければならない。
